発達らいふな日々

発達障害に関わるあれこれを書いています。

障がい者就労の正社員に週5就労の条件しかない不思議さ

障がい者の雇用形態について書きたいと思います。

私は、発達障害なので、そこらへんメインになります。

 

発達障害は体調不良との闘いです」

ほんとそうだよなぁ・・

と私は感じます。

 

最初の職場でこそ週5で働いていましたが、

その後、週3就労に抑えた生活をしていますが、

理由はまさにこれです。

 

最近少しずつ認知されてきましたが、

発達障害を持つ人は感覚過敏やその他の症状により

体調不良や慢性疲労などに悩むひとが一定数いるようです。

私個人がワガママであるとか甘えている

というわけではどうやらなさそうです。

 

ところが、なかなかこのことが発達障害者が就労しようとしたときに

考慮されているとは思えない現実があります。

 

というのは、障がい者就労の正社員で検索をしてもらえばわかるのですが

週5の条件しかないのです。

就労継続施設Aの勤務ですら週5が原則です。

 

発達障害者が持つ症状と置かれている就労状況のズレに

違和感を感じないでしょうか。

 

働いて生きていこうと発達障害当事者が思った時に

週5就労が原則というシステムを提示すること自体に

無理があるのではないか?

 

そのような意見はこれまであってよいはずですが、

発達障害を取り巻く関係者はどのような見解を持っているのでしょう。

 

私は以前こんなことがありました。

 

 

 

支援の現場でも無意識のうちに週5就労を前提としている。

と私は感じました。

同時に悪意があるとか意地悪では決してないということも

感じ取れました。

 

ただ、

システムはそうなっていないから

前例がなかったりするので

「障害者の正社員」=「週5就労」

と考えてしまうのだと思います。

 

 

でも、思うのですが

体調不良が症状にある発達障害者を無理に週5就労に当てはめて

長期的な安定的な雇用が望めるのでしょうか。

 

心身が不調であればうつ病などの二次障がいや

特性の凹の部分が出やすくなるはずです。

そうなれば当事者は体調不良で欠勤が多くなります、

結果的には雇用主にとっても不利益は大きいはずです。

 

気持ちよく働いて結果を出す。

気持ちよく働いてもらい結果を出してもらう。

就労のあり方を考えるときに

大切なのはこの部分だと思います。

 

それを実現するためにシステムというものがあるのだと。

私はそう思います。

 

発達障害を持たない健常者の方の就労においては

フレックス制や短時間正社員などの柔軟な雇用形態が

少しずつ生まれているようですが、

発達障害を持つ人の就労については

そういう認識がなかなか及ばない現状があるようです。

 

発達障害を持つ人が健常者の方より

疲れやすいにも拘らずです。

 

このような状況のなか、

発達障害を持つ人が身体に不安を抱えずに

安定した就労を持つにはどうしたらいいのでしょうか。

 

私はそれには週5就労だけではなく、

 より柔軟な雇用形態が必要だと思います。

 

週3日勤務・・だったらパートで働けばいいでしょう。

という意見は発達障害者の生活を良くするものではありません。

 

なぜなら発達障害を持つ人も生活をしていかなければいけないからです。

経済的に自立するにはある一定の収入が必要ですし、

社会的に守られていることが必要です。

 

家賃と保険料と食費に光熱費を払い経済的に自立して生きていけること。

いつ雇用を失うかと心配しないで済む雇用契約があること。

これらは、誰にとっても、もちろん発達障害者にとっても大切なことです。

 

なのでこう思います。

 

 

支援者や保護者の方、当事者の方に

週4正社員の実現に向けて前向きな意見が

たくさん出てくるような

そんな雰囲気になって欲しいなと私は思っています。